2023年07月18日
法事・法要
粗供養ってどういう意味?
法事の際にご当家から親族にお渡しするお品を「粗供養」と呼びます。
お世話になった人にお贈りするのに、あまり良い意味で使われない「粗」という文字を使うことを不思議に感じられる方もおられるようです。
この「粗」の字が用いられる確たる理由は分かっていません。
広く知られる説は贈り物をする際に添える「つまらないものですが」という言葉と同様に謙遜の気持ちを込めた表現であるというものです。贈り物には他にも「ご笑納ください」といった謙遜からくる表現が存在します。この説も日本人らしいと頷けるうように感じます。
私共が会館を持つ岡山市では粗供養の文字を使うのが一般的ですが、地域によっては「祖供養」という漢字を用いるところもあるそうです。
この場合には先祖の「祖」であり、先祖を敬う気持ちに由来すると考えられています。
この記事を書いた人
司会片岡隼